フィリピンでの学校生活
フィリピンに来て2週間が経った。
全く新しい生活環境に対してヒイヒイ言っていた自分だけど、最近ようやく慣れを実感してきた気がする。
8週滞在の予定だから実に25%もの時間を使ってしまったと言う訳である、時間が経つのがバカ早い。
今日は新生活の中核である学校生活について簡単に説明したいと思う。
学校の1日の基本的な流れとしては
・起床、朝食
↓
・午前授業
↓
・昼食
↓
・午後授業
↓
・義務自習
↓
・夕食
↓
・義務自習、テスト
↓
・就寝
といった感じである。
全てのスケジュールをこなした頃には22時を回っている。義務自習が無い日もあるので学習時間にバラツキはあるけど大体8~10時間は英語を学んでいる事になる、正気かよ俺。
1コマ50分で1日の基本授業は7,8コマ、プラス4コマ分の義務自習。基本授業は、先生と一対一で行うマンツーマンクラスのスピーキング、リスニング、リーディング、グラマーの4種類。先生含む複数人(2~6人程度)で行うグループクラスが1種類。
俺の選択しているコースはマンツーとグループの割合が1:1の最もスタンダードで安上がりなコースだ。コースによってはマンツー重視のコースやビジネス英語に特化したコース、TOEICのスコアを伸ばすことを最終目的としたコースなど様々なコースがある。
自分の学校はフレキシブルな学校で、在学中のコースの変更やワンポイントでクラスを変えたり先生を替えたりなど比較的自由に自分のカリキュラムをカスタマイズできる。自分は現状大した不満は無いので入学当初のカリキュラムのままだ、でも必要があれば今後変えてみようかな。
マンツーマンクラスは大げさに言うとフィリピン留学の目玉とも言える授業で、先生と自分以外の誰もいないとても効率的で集中できる授業だ。2~3畳くらいの狭い教室で先生と顔を突き合わせてひたすら英語を喋りまくる。
当たり前といえば当たり前だが、先生が何を言っているのか理解することは難しい。それこそ初日なんかは心がボッキリいきそうになる程チンプンカンプンで恐ろしかった。
でも相手もプロだ。こちらが英語を全く喋れないことなんて熟知している、ある意味生徒自身より先生の方が分かってくれている。
ゆっくりとシンプルな単語を使ってなんとかコミュニケーションを成立させて、こちらの英語の引き出しを開けるお手伝いをしてくれる。
ゴリゴリにテキストブックを使ってシステマチックに授業を進める日本の学校と大きく違い、フィリピンではテキストブックは会話のきっかけ、テーマぐらいの意味合いが強い気がする。もちろんクラスによりけりだけど。
グループレッスンと聞くと最初はちょっとおっかないイメージを持つかもしれない。先生生徒含め自分以外が全員外国人なのだ。しかも俺の場合周りはみんな比較的最低限のスピーキングリスニングスキルを持っているように感じた。
グループレッスンで最も強烈に感じることは、みんなスピーキングリスニング力たっけーなぁ、である。
俺の英語耳がバカ過ぎることも大きな原因だけど、それにしても周りの生徒は総じてレベルが高く感じてしまう。
でも慣れてくるととても楽しいクラスでもある。
やっぱり何度も顔を合わせていると自然と仲良くなるし、マンツーマンクラスとはまた違った経験がある。具体的に言うと、マンツーマンクラスと違って色んな意見、考えを聞く事が出来る。加えて発言する楽しみの様なものもある。
クラスによるところだけど、英語での面白い冗談の言い合いなんかはグループクラスならではじゃないかな。そんなくだらない冗談でも質問すれば丁寧に解説してくれるんだからありがたい話だ。
義務自習はシンプルに自習室で自習するだけだ。クラスのコース選択同様に選択制なので、あまり義務自習制度を選択している生徒は多くない。
でも自分なりにメリットを感じるので俺は選択している、無料だし。
基本授業の後に4時間分の自習はかなりツライけど、予習復習と1日の最後にある単語テストの勉強をしているとなんだかんだで時間は過ぎ去って行く。
個人的に1日の復習はとても重要だと考えているので、自習時間を確保することは大切だ。
たかが自習だけど出席確認もあるし、サボってねえかの確認の監視カメラなんてのもある、刑務所かここは。
でもそれくらい強制されないと人間勉強しないのかも、特に自分の様な怠けちゃう人間は。
義務自習が無い日もある。義務自習がある日は外出禁止なんだけど、無い日は基本授業が終わる17時に自由になる、みんなヒャッハーってな感じだ。
放課後や休日の過ごし方遊び方なんかはまた後日書こうと思う。
そんなこんなで1日が終わる頃には結構クタクタで、寮の部屋に戻ると早々に寝てしまう事が多い。
学校の寮はお世辞にも奇麗とは言い難い寮だし、二人部屋なので外国人の同居人も居るのでくつろげないと感じる事も多い。
でも人間とはどんな環境にも慣れる生き物な訳で、自分の場合2週間もあれば大抵の事は気にならなくなっていた。
神経質で気の小さい俺がそうなんだから大抵の人は早々と慣れてしまうと思う、本当に。
学校の食事や寮の設備、同居人のことは気が向いたら書くことにしよう。
ザックリ過ぎるけど授業はこんな感じだ。
本当は学校や教室の写真をバシバシ貼りたいけど、ネット上にそういった写真をあげていいものなのか判断がつかないので、とりあえず学校の写真はやめておく。
今度先生に聞いておこう。
暴力的とまでに感じる長時間の勉強をこなしても、肝心の英語力はまだまだお話しにならないレベルだ。相手が何言ってるか理解できない事が多いし、そもそも知らない単語とフレーズの量が半端じゃない。自分の意思をロクにアウトプット出来ない
それでもなんとかやっていけている。
人付き合いが苦手な自分でも、外に遊びに出かける程度に仲の良い友達が少ないながらできた。簡単な雑談なら適当に出来るようになった。
自信なんて立派なものじゃないけど、以前みたいに理由なく外国人を怖がったりしなくなった。
外国人が好きだって書くと恐ろしくチープに聞こえるので、この先心の底から思うことができたらその時は胸を張って書こうと思う。
ともかく今のところ、不安や焦りなどのネガティブな気持ちより英語に対しての今だけの新鮮さが勝っているだけかもしれないけど、なんとかやっていけている。
でも不安や焦りはちゃっかりとある。
最近では英語を上達させたいという気持ちが空回って、肩に力が入り始めている気がする。
たった2週間経っただけだ、先はまだ長い。
のんびりいこう。
俺は英語が全く話せない
俺は英語が全く話せない
いやマジで。
「日本人はライティングリーディングはマシだけど、スピーキングは弱いねー」
といったことはよく耳にする。
でも俺はそんなレベル以前の問題なのだ、喋りも読みも書きも本当にできない。そこら辺でほっつき歩きながら鼻水垂らしている中学生の方がよっぽど英語に精通していると真剣に確信している。
そんなヤツが英語圏の国で一年中働いて食べていこうと考えているのだ、あまりにも無謀。
海外で生活するにあたって英語話せなくてもなんとかなるよー、なんて意見を否定するつもりは全くない。むしろそういったタフな旅人の方々には憧れを抱くくらいだ。
でも、そんなストロングスタイルで生きていけるほど俺の心はストロングではない。
どうしたものかとワーホリ準備期間中に頭を捻らせながらスマホを眺めていたら、とある広告が目に飛び込んできた。
-フィリピン・セブ島で格安短期留学、これであなたも英語力アップ!
・・・胡散臭え。そんなうまい話あるはずないだろと思いつつも吸い寄せられるようにフィリピン留学について調べてしまう。
そして。
俺は今、フィリピンにいます。
いきなりワーホリ加盟国ではないフィリピンにいるのはブログのタイトル詐欺のような気もするが、ワーホリ前の武者修行みたいなものだと思っておいて欲しい。
フィリピン留学に踏み切った理由としては、次の2点にメリットを感じたからだ。
・マンツーマンレッスンが多く、長く濃い内容のカリキュラムが期待できる
・費用を安く抑えられる。
この選択が正解なのかどうかはこの先少しずつ分かっていくだろう。
期間は2ヶ月、その間どっぷりと英語漬けの日々を送る。
と言う訳で、今日から2ヶ月間の地獄の武者修行が始まる。
正直不安しかないけど、自分なりに頑張ろうと思う。
会社を辞めて、ワーホリに行く
紆余曲折あって、会社を辞めた。
紆余曲折あってその仕事を志し、紆余曲折あってその会社に就職した訳だけど、そのなんやかんやは今このブログを読んでくれている人たちにとってはどうでも良いことだと思うので置いておく。
このブログはいい歳したオッサンが自身の海外の生活の様子をダラダラ書き連ねていく只の日記だ。
ワーホリブログでよく見かける様な細かく丁寧な情報がセンスフルな文体でオシャレに記されているブログでは無い。
じゃあ何の為のブログなんじゃいというと、後にこのブログを読み返した時に
「あ~、俺ってこの時こんな事感じてたんだなぁ」
なんて具合に思い出したいのだ。
自分の様な人間だと素晴らしい経験をしてもスルスルと脳味噌から流れ出てしまう可能性が大いにある、でも気持ちを言葉にして残しておけばきっと振り返り易いはず。
とかなんとかダラダラとそれっぽいことを書いてしまったが、肩に力が入り過ぎるとどうせこんなブログは続かない。
これからのワーキングホリデー同様、肩の力を抜いて楽にいくことにする。
もうじき飛行機が着陸する。人生で初めて行く国だ。
のんびりいこう。